書籍レビュー


面川が読んだ、ビジネスに役立ちそうな書籍を紹介しています。

なかにはビジネス書の範疇ではないものもありますが、その点はご容赦ください。

 


GAFA

【スコット・ギャロウェイ】「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」

 

GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をつなげたもの。

「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」では、この4社が過去20年間、そして今後も、消費社会を作り変えていることを、豊富なデータを元に描き出しています。

著者は、ニューヨーク大学スターン経営大学院教授で、起業家としていくつもの会社を起こした経験のある人物。

 


アウトプット大全

【樺沢紫苑】「学びを結果に変えるアウトプット大全」

 

著者の樺沢紫苑さんは精神科医なので、心理学的な裏付けデータが随所に引用されていて、説得力があります。

信用される、説得力のあるアウトプットのテクニックとは?本書そのものが、理想的なアウトプットになっているのです。


東大読書

【西岡 壱誠】「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書」

 

2浪して東大に入ったという現役東大生が、東大に入るためには?と考えて実践した、読書ノウハウをまとめたもの。

著者の西岡壱誠さんは、いわゆる進学校出身ではなく、おまけに入った高校でもビリのほうで、偏差値35だったと書かれています。

まさに「ドラゴン桜」を地でいく東大生、のようです。


【新井 紀子】「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

【新井 紀子】「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

 

著者の新井紀子さんは数学者。AIは、数学で表現できないことはできない計算機に過ぎない、と言い切ります。

しかし、確率と統計を多用したAI技術を駆使すれば、MARCHや関関同立に合格できるレベルまでにAIを成長させることができました。

ところが、国語や英語は、どんなにがんばっても偏差値50程度にしかならないのだそうです。


【笠谷 和比古】「士(サムライ)の思想: 日本型組織と個人の自立」

【笠谷 和比古】「士(サムライ)の思想: 日本型組織と個人の自立」

 

本書は、歴史学者で、武家社会について研究なさっている笠谷和比古先生が、1990年代に著されたものです。ひとくちで説明するなら、武家社会と、現代の日本企業との共通性に関する学術論文です。

学術論文なのでおもしろくないわけではなく、むしろ、歴史好きにとっては新しい視点を与えてくれる内容です。


【ロバート・チャルディーニ】「PRE-SUASIONープリ・スエージョンー :影響力と説得のための革命的瞬間」

【ロバート・チャルディーニ】「PRE-SUASIONープリ・スエージョンー :影響力と説得のための革命的瞬間」

 

著者は、影響力の研究の大家であるロバート・チャルディーニ博士。顧客には、グーグル、マイクロソフト、コカ・コーラなど、グローバル企業が名を連ねています。影響力とは、販売促進のために使われている、様々な心理学的、行動学的、認知科学的なテクニックのこと。


【中野 信子】「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」

【中野 信子】「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」

 

彼女の著作には、愛や信頼といった、一般には良いとされる感情をとりあげ、「それは本当に良いことなのか?」という問題定義がいつもあります。

絶対的な善と考えられるテーマに対して疑問を提示し、それを脳科学的に解説してくれます。

今回のテーマは、社会性や人間性、そして正義です。

 

 


【ルトガー ・ブレグマン】「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」

【ルトガー ・ブレグマン】「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」

 

オランダ出身の歴史家でジャーナリストであるルトガー ・ブレグマンによるベーシックインカムとAI、21世紀に生きる私たちが考えなければならないことを、歴史的な事実をもとにして提示しています。


【佐藤 航陽】「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」

 

単にシェリングエコノミーとか仮想通貨のことを説明している内容ではありません。

この本は、資本主義という経済システムとは異なる経済システムが企業や個人が作り出し、経済の民主化が始まっていることを明らかにしたものです。

大変おもしろく、そして示唆に富んでいます。


【伊藤 勘司】「ずーっと売れるWEBの仕組みのつくりかた」

 

小手先の仕組みづくりではなく、見込み客ととことんまで向き合うことで成果につながるという、マーケティングの基本を徹底的に実行することをすすめた本です。 

これから起業したい人や、セミナーやコンサルティングなどを売りたい人向けの内容です。


【株式会社オプト&できるシリーズ編集部】「できる100の新法則 Instagram マーケティング 写真1枚で「欲しい」を引き出す技術」

 

本書は2016年春に出版された、インスタグラム(Instagram)スタートアップガイドともいうべき解説書。

インスタ初心者はもちろんですが、インスタはやっているけどもっと効率をあげたい、という方におすすめです。


【ふくだ たみこ】「SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64」

 

著者は、子どものころから文章を書くことが苦手だったという方。国語が嫌いだった著者がたどりついたのは、書くこととはテクニックである、ということでした。 

コンテンツでWebサイトへの集客を増やし、売り上げを上げたい、と考えている方におすすめです。


【木ノ内 敏久】「仮想通貨とブロックチェーン」

 

仮想通貨といえばビットコインが有名ですが、詳しく知る人はほとんどいないと思います。

そのビットコインについてその歴史をひもとき、フィンテックと呼ばれる金融とITの将来までを網羅したのが本書です。 

著者は日経新聞のシニア・エディター。経営論を専門とする方です。むずかしいこともわかりやすく説明されていて、経済学やITの知識がなくても理解ができます。


【榎本 博明】「おもてなし」という残酷社会

 

「過労死」が英語でも「Karoshi」とつづられるほど、日本人に特有の傾向として知られてきています。

なぜ日本人は、滅私奉公するのか?

なぜ日本人は、仕事に振り回されるのか? 

労働者の行動や心理に関して、文化的特徴を踏まえた理解がなされていない、という視点からまとめられた本書では、日本人と欧米人の考え方の違いからアプローチしています。


【松尾 茂起】「沈黙のWebライティング ーWebマーケッターボーンの激闘ー」

 

2016年11月に発売され、売り上げランキング 625位という人気の本。

この本に書かれている内容は、Webでもご覧になることができます。

ですが、書籍版だけの解説コラムには、文章を書くノウハウが満載されていて、文章を書く人なら一度は手に取るべき一冊。

 


【メンタリストDaiGo】 「一瞬でYESを引き出す 心理戦略。」

 

テレビ番組で見かけるくらいですが、気になっていた人物・メンタリストのDaiGoさんが2013年に出した著作です。

帯に「一番売れてる」とあったので購入しました。

しかも本書の読者は、特別動画も見られるという特典付き。

(まだ見てませんが・・・)

 

 


【大谷 義武】オーナー社長のための収益物件活用術 会社の経営安定個人資産を防衛

 

経営者がアパート経営をするためのノウハウが書かれた著作。

著者は、収益物件を用いた資産形成をサポートする株式会社武蔵コーポレーション社長。管理戸数4800戸、入居率96%の同社のノウハウがつまった内容となっています。

不動産には興味のない私が読んでも、とても勉強になりました。

 


【髙橋 暁子】「Twitter広告運用ガイド」

 

読んでよかったと思える一冊でした。

昨年からはじまったTwitterのセルフ広告は、個人事業主や小規模事業者を対象としています。

低予算でスタートできて、リスティング広告よりキーワード単価がまだ低いなど、良いことも多いのです。

それよりなにより驚いたのは、Twitter広告でできることの幅広さでした。

 


【シェーン・スノウ】時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

 

勤勉さや運だけでは成功しない、ということになります。単にがむしゃらに働くのではなく、賢くスマートに働く必要があります。

より成功に近い階段に乗り換え攻略すること。

著者は、ハッカー的発想と起業家的行動力が不可欠だと主張します。

 


【柳井 正】 経営者になるためのノート

 

ユニクロを世界的なSPAへと成長させた著者が、ファーストリテイリングの成長を早めるために社内に経営者を200人つくろう、とはじめた社内研修用のテキスト。

経営者視点を持って働きたい人なら、誰にでも役立ちます。やらされ仕事をこなすだけで不満いっぱい、ストレスに押しつぶされそうな人ほど、手に取って読むべき一冊です。働くことに対して意識を変えることが必要なときに役立ちます。

 


【原 隆志】 「直感でわかるデータ分析」

 

いわゆるHowTo本やマニュアル本とはまったく違う切り口で、Excelの使い方を教えてくれる本です。

どんなグラフなら相手に直感的に伝わるのか。

本書は、資料を自分で作って自分でプレゼンする人のための、Excel再入門の書です。すぐに読めてしまいますが、奥が深い。

 


【エマニュエル・トッド著 堀茂樹訳】 「シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧」

 

筆者が歴史人口学者・家族人類学者という専門家で、フランスの歴史と宗教、そして政党活動などを知らないと、読み進めるのがかなり苦痛で困難、という代物。 

では全く面白くないのか?と問われれば、かなり面白い、と答えたくなります。 

本書は、パリで襲撃を受けた「シャルリ・エブド」紙と、そのために反イスラムでデモ行進をした事実について解説したものです。

 


【松村 卓】 「ゆるめる力 骨ストレッチ」

 

著者の松村 卓さんは、もともと陸上短距離のスプリンター。

現役引退後にスポーツインストラクターとなり、それまでの筋トレ重視の身体づくりが、けっきょく自分の身体のやわらかさを奪っていたと気づき、骨に着目した身体づくりを目指していらっしゃいます。

 


【副島 隆彦】 マイナス金利「税」で凍りつく日本経済

 

前作「再発する世界連鎖暴落」で書かれていたことが、ほぼ的中していた副島先生が、今回はマイナス金利について解説しています。

「マイナス金利の実行とは、現金に近い資産(預貯金と日本国債)に、毎年2%ぐらいの税金をかけることである」。

 


【副島 隆彦】 再発する世界連鎖暴落――貧困に沈む日本

 

テーマは株価、個人資産の守り方、正しい投資先の推奨などなど、マネーに関することですが、アメリカの謀略に関する持論が、特におもしろいです。

底値になったら買い、の日本銘柄の付録がついています。株に興味のない方が読んでもおもしろい解説つきです。

 


【池田 利道】 23区格差

 

一般社団法人東京23区研究所所長による、東京23区を分析したもの。帯の刺激的な数字にそそられて購入。

人口減少社会になって、ふたたび東京一極集中が始まっているなか、23区間でも、大きな格差が生まれていると指摘するとともに、自治体の魅力をいかにして作り出すか、どのように発信していくか、についても示唆してくれます。 

この示唆を一言であらわせば、「その常識は間違っている」ということです。

 


【入山 章栄】ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学

 

本書は、経営学が明らかにした経営の真理をまとめたもの。かなりの良書です。

経営に係る方はもちろんですが、誰が読んでも、きっと楽しい内容です。

開くと寝入ってしまうような学術書ではありません。

 


【野地 秩嘉】 SNS時代の文章術

 

今回の「SNS時代の文章術」は、変化する日本語を理解して、もっと読み手を意識して書こう、というもの。

平易な文章で、読みやすくまとめられているので、約2時間で読破できました。 

ビジネス文書や企画書の書き方、まとめ方に言及しているので、小説を書こう!という方より、ごく一般の方々を対象としています。

 


【山田 壮夫】 コンセプトのつくり方 たとえば商品開発にも役立つ電通の発想法

 

ハードカバーなのに新書サイズ。ニンジンカラーのデザインも、手に取ってくれ感あります。おまけにポケットに入りそうなくらい薄い! 

これはきっと良いことが書いてあるにちがいない!と確信。

本書に通底していることは、「人と同じことをしてもダメです、もうかりません」というものです。

 


【イアン・ブレマー】 「Gゼロ」後の世界 ~主導国なき時代の勝者はだれか~

 

本書は、国際協力に関するリーダーシップをとる国がない世界では、どんなことが起こるかについて予測したものです。

アメリカが長く、リーダーシップをとって国際問題の調整を行ってきた20世紀はおわり、新興国の台頭によって、その主張を受け入れざるをえなくなっている時代とは、どんな世界なのか、を述べています。

 


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