【松尾 茂起】「沈黙のWebライティング ーWebマーケッターボーンの激闘ー」

 

2016年11月に発売され、売り上げランキング 625位という人気の本。

前作「沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション」の続編です。

 

この本に書かれている内容は、Webでもご覧になることができます。

ですが、書籍版だけの解説コラムには、文章を書くノウハウが満載されていて、文章を書く人なら一度は手に取るべき一冊です。

 

沈黙のWebライティング

https://www.cpi.ad.jp/bourne-writing/

 

コミックテイストで読みやすく解説

いわゆるノウハウ本は、世の中にたくさんありますが、この手の書籍は初めて読みました。Webで公開しているだけあって、短時間にポイントをつかみたい読者の意図に沿って、直感的に理解できる展開がイラストと文字で構成されています。

 

本書のテーマである、SEOのためのWebライティングについて、「みやび屋」という温泉旅館の姉弟ふたりを主人公に、ストーリー仕立てで解説していくのです。

 

弟のムツミには、自分に自信のあるライター役を、姉のサツキには初心者のライター役を割り当てているように見えます。

 

この二人の営む宿にやってきた世界最強のWebマーケッター、ボーン・片桐と助手のヴェロニカによって、廃れた温泉旅館の「みやび屋」が復活するためのSEO対策とWebライティングの極意が展開されていきます。

 

テクニックを詳しく解説する「ヴェロニカ先生の特別講義」

コミック仕立てで内容が薄いのかと思いきや、読者の探求心を満足させてくれるコラムも充実。

それが「ヴェロニカ先生の特別講義」と題した、各エピロードの終わりに配された解説です。

参考までにここに列記しておきましょう。この本のコンテクスト(分脈)が良くわかります。数字のあとがエピソードのタイトル、その下が特別講義のタイトルになります。

  1. SEOライティングの鼓動
    • SEOを意識したコンテンツを作るカギ
  2. 解き放たれたUSP
    • 「USP」を最大限に活かすコンテンツ
      • USPとはUnique Selling Propositionの略
  3. リライトと推敲の狭間に
    • わかりやすい文章を書くためのポイント
  4. 愛と論理のオウンドメディア
    • 論理的思考をSEOに結び付ける
  5. 秩序なき引用、失われたオマージュ
    • オウンドメディアに必要なSEO思考
  6. 嵐を呼ぶインタビュー
    • SEOに強いライターの育成法
  7. 今、すべてを沈黙させる・・・!!
    • バスにつながるコンテンツ作成のコツ

これらの特別講義のほかに、インタビューのコツを説明した部分も盛り込まれていて、「懇切丁寧」という言葉を思い出しました。

 

特に参考になったのは、文章に感情を乗せる、ということ。

そして読者への愛情です。

 

ブログやメールを書いているときに、時々にやにやしていることがありますが、相手の顔を思い浮かべながら文章を書くと、気持ちが伝わりやすいような気がしていましたが、やっぱりそうねのね、と納得しました。

 

合理的な科学的アプローチでさらに納得

本書では、2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏の「ファスト&スロー」という著作を紹介し、脳のふたつの思考についても解説し、このふたつの思考に沿った文章を書くことを推奨しています。

 

また、いたるところに人間心理についての記載があり、さながら心理学の本のようでもあります。

マーケティングは心理学でもあることを、再認識させられました。

 

ここまで書いてきて、本書「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉」こそ、SEOのためのライティングの極意が網羅されていると感じました。

良書、おすすめです。

人生の9割は20代に出会う人で決まる!?

【2024年4月に観た映画】『陰陽師0』 (日, 28 4月 2024)
>> 続きを読む

【Netflix】『リプリー』 (Tue, 09 Apr 2024)
>> 続きを読む

【Amazon Prime】『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』 (Thu, 04 Apr 2024)
>> 続きを読む