中根 朋美 さん
撮影スタジオ ルーツ 経営
モデルエージェンシーでマネージャーとして活躍した後、撮影スタジオ ルーツの経営に乗り出す。
レゲエが大好きで、スポーツなど身体を動かすことが好きな女性です。
お話をしていると、本質をついた言葉がズバズバっと出てくる方で、今回のインタビューにもその片鱗が出ています。
とてもお若く見えますが、早くから社会人として責任を果たしていた方なので、ときに老成した発言もあります。和気あいあいの撮影でした。
【インタビューの進め方】
10の質問をメールで送り、回答していただいています。
質問は原則として同じ内容です。
質問内容が同じであれば、モノの見方や考え方などの差異が明らかになると考えたためです。
メールで回答をいただいてから、後日写真撮影などをしながら、追加質問をして、インタビューの補足をしています。
質問1
現在の会社の社長となった経緯を教えていただけますか?
弊社は撮影スタジオです。
立ち上げ前、私はモデル事務所でマネージャー業務に就いていました。
そこで、様々な撮影スタジオに出向いているうちに、もっと使いやすい理想のスタジオがないものか、なければ作ってしまおう!と思いたったのがきっかけです。
質問2
社長になってから今日までを振り返ってみて、苦しかったことはどんなことでしょう。差支えのない範囲で結構ですので、できれば赤裸々に教えていただけませんでしょうか。
苦しかったことは、理想の物件になかなか出会えなかったこと、出会えても借りることが出来ず、スムーズに開業できなかったことです。
撮影スタジオはある程度の広さが必要なのはもちろんですが、お客様は撮影機材や衣装など、荷物が多いので、出来れば一階、路面店舗が理想です。
そうなると家賃が予算オーバーになり、家賃を抑えるために二階、三階の店舗になるとエレベーターが無かったり階段が狭かったり急だったりで、お客様が利用しにくい。
最寄りの駅から遠くなれば、家賃も抑えられる一階の路面店舗もありましたが、そうなるとお客様も出向きにくいし。。。
そして やっとの思いで見つけた物件も、管理者に「撮影スタジオ」が何なのかを理解してもらえずに借りられない。。。と、理想の物件に出会い、改装工事をして、実際 に開業に至るまで、想定の5倍の日数がかかりました。
途中何度も諦めましたが、最終的には理想の、一階路面店舗、最寄り駅から5
分、ある程度の広さ、隣にはパー キングもある、理想の物件に出会い、開業にこぎつけました。
家賃は少し無理しましたが。。
質問3
逆に、楽しかったこと・うれしかったことはどんなことでしょうか?
楽しかったことはスタジオ内の間取り、デザインをしたことです。
スタイリッシュだけど温かみもあり、使いやすいスタジオを目指したので、壁も床も天井も家具もこだわりました。
カフェや雑貨屋などを開業された方々も、皆さん、このときはとっても楽しいんじゃないでしょうか。
そして出来上がった理想のスタジオに来てくださったお客様から、「キレイ」「オシャレ」「使いやすい」と褒めてもらうと、この上なく嬉しいで す。
当スタジオで撮影された作品をみるのも楽しみです。
質問4
最近になって、趣味やライフスタイルは変わりましたか?
以前の趣味やライフスタイルと、今の趣味やライフスタイルについて、教えてください。
趣味もライフスタイルも特に変わっていません。
元々、ファッション、スニーカー、スケートボード、音楽、カメラが好きで、今も継続して楽しんでいます。
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質問5
自分の部下に紹介したい、好きな作家・作品、映画、ゲーム、趣味など、なんでも結構ですので、好きなことやおすすめを教えてください。
好きな理由・おすすめの理由も添えてください。
私には部下はおりませんが、もしいたとしたら、何かをおすすめすることはないです。
自分が好きなものは「自分が好きなもの」なだけです。
もちろん映画や本などで人生観が変わった作品はありますが、それで相手の気持ちが震えなかったらなんの意味もないのです。
もしそれらの作品に相手が触れる運命にあるなら、私がおすすめしなくても、触れる機会は自ずと訪れると思います。
質問6
仕事以外に、今、ご興味を持っていらっしゃることはありますか?それはどんなことでしょうか。
もしご興味を持っていることがなければ、なぜないのか、教えていただけませんでしょうか。
いま興味があることは「フィルマー」です。
フィルマーとは、カメラマンのことなんですが、Xsportsを撮るカメラマンをフィルマーと呼びます。
スケートボードをやる人は「スケーター」、BMXに乗る人は「BMXライダー」と呼ぶように、「フィルムに収める人」という意味で、「フィルマー」と呼ばれています。
自分自身もスケートボードをしますし、他のXsportsを見るのも好きです。
Xsportsをしている姿は誰でもクールで美しく、輝いているので、それをさらにオシャレに撮ることに興味があり、いま勉強中です。
Xsport BMX Pro | ||||
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Kiteboarding (Edge Books: X-Sports) | ||||
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質問7
好物といえる食べ物はありますか?
1日に食べる食事の回数は?
好物はにんにくです。毎食何かに入っていないと悲しくなります。
家系ラーメンを一人で食べて、その後誰とも会わないなら、ラーメンににんにく大さじ5杯は最低でも入れます。
ただ問題は、にんにくを食べると元気になるどころか、すぐに眠くなることです。
車の運転をする前や、仕事の前には食べないように気を付けています。
1日の食事の回数は毎日バラバラです。1日サラダだけで終わる日もあれば、朝昼晩全てガッツリ食べる日もあります。
FREETOO ガーリックプレス にんにく絞り みじん切り器 | ||||
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質問8
ドラマでよくある設定の、体はその人物のままで、心はあなた、というふうに入れ替われるとしたら、あなたは誰と入れ替わりたいですか?
その理由を教えてください。
とても難しい質問ですね。憧れの歌い手さん、スケーター、フィルマー、いずれも男性ですが、思いつく人物が多すぎます。
けれど、もし入れ替われたとしても、もとに戻った時に虚無感に襲われそうなので、入れ替わらなくていいです。
つまらない回答ですいません。
質問9
今、3か月間の休みが取れて、ボーナスとして1億円がもらえたとしたら、どんな風に過ごしますか?
私はレゲエが好きなので、ジャマイカで3か月感過ごしたいです。
ストリートで行われているイベントで朝まで汗だくになって踊ったり、海で泳いだり、クルーズしたり、聖地を巡ったり、レコードを買いあ さったり、街に出て写真を撮ったり、24時間レゲエを聞いて過ごしたいです。
ポップ・レゲエ・サマー!(夏に聴きたいポップなレゲエ・ヒット・カヴァー集) | ||||
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まるごとジャマイカ体感ガイド (SPACE SHOWER BOOKs) | ||||
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質問10
もし人生をやり直せるとしたら、どこからやり直したいですか?それはどうしてでしょうか。
人生をやり直せるなら、物心ついた頃です。
後悔している出来事が多すぎて、もういっそほぼスタートラインからやり直したいです。
けれど、人生なんて後悔の繰り返しなので、また同じような人生を歩むでけなんだろうなと思います。
スタートライン―始まりをめぐる19の物語 (幻冬舎文庫) | ||||
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社会人のためのやりなおし経済学 (日経ビジネス人文庫) | ||||
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GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をつなげたもの。
「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」では、この4社が過去20年間、そして今後も、消費社会を作り変えていることを、豊富なデータを元に描き出しています。
著者は、ニューヨーク大学スターン経営大学院教授で、起業家としていくつもの会社を起こした経験のある人物。
翻訳は、渡会佳子さんという方で、原文のニュアンスをとてもうまく伝えてくれています。
翻訳者の読みにくさ、理解のしにくさは、まったく感じませんでした。
Amazon売り上げランキング13位というのも、日本語の読みやすさによる力が大きいのではないでしょうか。
前の投稿で取り上げた「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書」で、アウトプットが大切、とあったので、今度はアウトプットの本を読もうと思って購入しました。
Amazonのランキングで1位だったので、まよわず買いました。
著者の樺沢紫苑さんは精神科医なので、心理学的な裏付けデータが随所に引用されていて、説得力があります。
そして、このような引用についても、信用される、説得力のあるアウトプットのテクニックの一つだと書いてあります。
つまり、「学びを結果に変えるアウトプット大全」そのものが、理想的なアウトプットになっているのです。
2浪して東大に入ったという現役東大生が、東大に入るためには?と考えて実践した、読書ノウハウをまとめたものです。
著者の西岡壱誠さんは、いわゆる進学校出身ではなく、おまけに入った高校でもビリのほうで、偏差値35だったと書かれています。
まさに「ドラゴン桜」を地でいく東大生、のようです。
昨年、作家の一田和樹さんとの飲み会の席で、一田さんが「日本人は識字率100%だといわれていますけど、実は文字が読めない人が増えているらしいんですよ」とおっしゃったことが、わたしのなかではずーっと気になっていました。
一田さんはサイバーセキュリティの視点から、識字率や長文を読む力が失われることによって、過激なタイトルやツイートだけがひとり歩きしたり、フェイクニュースに疑問を持たない人が増えているのではないか?という指摘をなさっていたように記憶しています。
クリックやリツイート、「いいね」は、内容を確認して行っているわけではなく、反射的に行っている可能性が高い、というわけです。
一応、大学で教えている立場として、とても気になるテーマです。
それ以来、たまに行く書店では、この手をテーマにした本を探していたのです。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」では、「東大にAIは合格できるか」をテーマにした、東ロボくんプロジェクトの経験から得た知見をもとに開発されたRST(Reading Skill Test)の結果が、第3章でくわしく解説されています。
衝撃でした。
本書は、歴史学者で、武家社会について研究なさっている笠谷和比古先生が、1990年代に著されたものです。
ひとくちで説明するなら、武家社会と、現代の日本企業との共通性に関する学術論文です。
学術論文なのでおもしろくないわけではなく、むしろ、歴史好きにとっては新しい視点を与えてくれる内容です。
「PRE-SUASION ープリ・スエージョンー:影響力と説得のための革命的瞬間」読了。
著者は、影響力の研究の大家であるロバート・チャルディーニ博士。
ロバート・チャルディーニ博士の顧客には、グーグル、マイクロソフト、コカ・コーラなど、グローバル企業が名を連ねています。
ロバート・チャルディーニ博士による影響力とは、販売促進のために使われている、様々な心理学的、行動学的、認知科学的なテクニックのことです。
本書では、顧客が財布を開きやすくなるためには、PRE-SUASION(プリ・スエージョン)、つまり下準備が重要であると書いています。
では、下準備とは?
脳科学者・中野信子さんの「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」読了。
中野さんは今回で2冊目、最初に読んだのは「サイコパス」でした。
彼女の著作には、愛や信頼といった、一般には良いとされる感情をとりあげ、「それは本当に良いことなのか?」という問題定義がいつもあります。
絶対的な善と考えられるテーマに対して疑問を提示し、それを脳科学的に解説してくれます。
今回のテーマは、社会性や人間性、そして正義です。
これらのテーマは、日本人が世界のなかでも異色といっても良いほどの特性をもっており、さらにはその特性は遺伝子によって生まれつき決められている、というものでした。
生きづらい、息ができないと感じている人には、ぜひ手に取ってほしい内容です。
オランダ出身の歴史家でジャーナリストであるルトガー ・ブレグマン(Rutger Bregman)の「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」を読んでいます。
1988年生まれの著者による、21世紀の生き方みたいな内容?
まだ読了していないのですが、さすが歴史家というだけあって情報量がすごく多いので、ブックレビューというよりは覚書として、これから1章ずつ書いていきます。