森 泰輝 さん
株式会社VAZ 代表取締役社長
YouTuberを所属タレントとして持つ若年層マーケティングの会社がVAZ。
若年層とはスマホネイティブ世代と定義し、コンテンツ制作力を武器に広告ではリーチできない世代の心をつかんでいます。
しかも26歳にして、VAZが2社目という起業家。若年層に伝わるメッセージの発信力によって、時代を変えていきたいと考えていらっしゃいます。
NEXTSTAGETOKYO ~株式会社VAZの新事業「バズキャリア」イベント~
14,000人もの応募者の中から人生を変える5日間のイベントに参加した300人を待っていたのは、起業家をはじめとする著名な経営者が語る仕事の意味、キャリアの意義などについてのトークセッション。そして企業の紹介・説明会とオフィス訪問です。
【インタビューの進め方】
10の質問をメールで送り、回答していただいています。
質問は原則として同じ内容です。
質問内容が同じであれば、モノの見方や考え方などの差異が明らかになると考えたためです。
メールで回答をいただいてから、後日写真撮影などをしながら、追加質問をして、インタビューの補足をしています。
スマホネイティブ世代の台頭というパラダイムシフトにいち早く関わりたいと思ったからですかね。やはりいつの時代も若者が世の中を作りますしね。
創業期はプロダクトをマネタイズさせるまでが辛かったですね。見通しも何もわからない暗く奥深いトンネルをライトなしで歩き続ける感覚でした。それもキャッシュが切れる前に光を見つけなくちゃいけないというプレッシャーを持ちながら。
今のフェーズでいうと人を疑う視点も持たなくちゃいけないところですかね。やっぱり会社が伸びてくると色んな人がVAZに興味を持ってくれるようになりまして、それ自体はとても嬉しいのですがやはり会社に悪影響を与える人を僕が関わらせてしまって結果会社に損害を与えたら色んな人に迷惑をかけてしまうので、その人がどんな意図でなんでうちに関わりたいのか色んな視点を持って見極めなくてはいけないという。僕は人を信じたい性格なのでそこは結構な苦痛ですね。
①お客さん(toB)やユーザー(toC)が弊社のサービスがあって良かったと言ってくれる時。
②自分の考えた戦略通りに事が運ぶ時。
③社員がうちで働くことによって成長したり人生にとって良い経験をしたと感じてくれた時。
④ステイクホルダーが森泰輝に関わって良かった。信じて良かったと言ってくれる時。
大学時代からずっと社長業なので比較対象は存在してないですが、仕事に行くのが楽しいとか仕事が趣味と言い切れる程大きな打席に立たせて貰ってるのは幸せなことだと思います。
自分が良くやる思考トレーニングで一番良かったと思うのが、誰かとの対話の反芻ですかね。他人との議論の度に自分の発言の分析をしてどこの論点がおかしかったか、これは言うべきでなかったのに感情的になってしまって言ったのだとか振り返る。これが筋の通った思考をするためのトレーニングとしては役に立ちましたね。
そうですね。仕事以外ですと、いかに人間としてのあるべき姿を失わずに仕事に集中できる環境を構築できるかというのにはとても興味がありますね。
仕事に人生をかけてるプロフェッショナルの方々というのは得てしてプライベートが崩壊してる場合は多いのですが、それに対してのリスクを仕事に集中してる時は認知できないのがほとんどなのだと思ってて。自分もそういうところがあったのですごい良く分かるのですね。結局人はどんだけ大きな仕事をしてもどんだけ何かを成し遂げても、最後は家族を大事にできてたか?とか健康であるか?とかそういう幸せが大事になって来ると思うんですよ。
だからあくまで仕事に対するコミットメントを下げず上手くプライベートも大事にする仕組みづくりってできないかなとは日々思ってます。例えば家の家事を全てアウトソースで完結する仕組みを作るとかとか、自分でなくてはできない部分は全てアウトソースすべきだとか考えたりですね。
食事は三回です。
好きなものは肉とかですかね。
特段誰かと入れ替わりたいというのはないですが、強いていうなら女性になってみたいですね。
女性になってみるとすごく勉強になるんじゃないかと思います。なってみないと異性の気持ちは本質的には絶対わからないですからね。
多分時間がありすぎると自分は精神衛生上良くないので、長期の休みはあまり欲しくないですね。
お金をちゃんと稼ぐというのもあくまで正義感を持った意思決定をする為でしかないので。
そうですね。10代からですかね。僕は田舎に住んでたので自分の意思を持ってキャリアを選択できるということを上京した20代で初めて意識したのでそういう意味で時間を無駄遣いしたなと感じてます。なのでやり直すなら10歳から会社起こす又はベンチャーで働いたりしたかったですね。
GAFAとは、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をつなげたもの。
「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」では、この4社が過去20年間、そして今後も、消費社会を作り変えていることを、豊富なデータを元に描き出しています。
著者は、ニューヨーク大学スターン経営大学院教授で、起業家としていくつもの会社を起こした経験のある人物。
翻訳は、渡会佳子さんという方で、原文のニュアンスをとてもうまく伝えてくれています。
翻訳者の読みにくさ、理解のしにくさは、まったく感じませんでした。
Amazon売り上げランキング13位というのも、日本語の読みやすさによる力が大きいのではないでしょうか。
前の投稿で取り上げた「「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書」で、アウトプットが大切、とあったので、今度はアウトプットの本を読もうと思って購入しました。
Amazonのランキングで1位だったので、まよわず買いました。
著者の樺沢紫苑さんは精神科医なので、心理学的な裏付けデータが随所に引用されていて、説得力があります。
そして、このような引用についても、信用される、説得力のあるアウトプットのテクニックの一つだと書いてあります。
つまり、「学びを結果に変えるアウトプット大全」そのものが、理想的なアウトプットになっているのです。
2浪して東大に入ったという現役東大生が、東大に入るためには?と考えて実践した、読書ノウハウをまとめたものです。
著者の西岡壱誠さんは、いわゆる進学校出身ではなく、おまけに入った高校でもビリのほうで、偏差値35だったと書かれています。
まさに「ドラゴン桜」を地でいく東大生、のようです。
昨年、作家の一田和樹さんとの飲み会の席で、一田さんが「日本人は識字率100%だといわれていますけど、実は文字が読めない人が増えているらしいんですよ」とおっしゃったことが、わたしのなかではずーっと気になっていました。
一田さんはサイバーセキュリティの視点から、識字率や長文を読む力が失われることによって、過激なタイトルやツイートだけがひとり歩きしたり、フェイクニュースに疑問を持たない人が増えているのではないか?という指摘をなさっていたように記憶しています。
クリックやリツイート、「いいね」は、内容を確認して行っているわけではなく、反射的に行っている可能性が高い、というわけです。
一応、大学で教えている立場として、とても気になるテーマです。
それ以来、たまに行く書店では、この手をテーマにした本を探していたのです。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」では、「東大にAIは合格できるか」をテーマにした、東ロボくんプロジェクトの経験から得た知見をもとに開発されたRST(Reading Skill Test)の結果が、第3章でくわしく解説されています。
衝撃でした。
本書は、歴史学者で、武家社会について研究なさっている笠谷和比古先生が、1990年代に著されたものです。
ひとくちで説明するなら、武家社会と、現代の日本企業との共通性に関する学術論文です。
学術論文なのでおもしろくないわけではなく、むしろ、歴史好きにとっては新しい視点を与えてくれる内容です。
「PRE-SUASION ープリ・スエージョンー:影響力と説得のための革命的瞬間」読了。
著者は、影響力の研究の大家であるロバート・チャルディーニ博士。
ロバート・チャルディーニ博士の顧客には、グーグル、マイクロソフト、コカ・コーラなど、グローバル企業が名を連ねています。
ロバート・チャルディーニ博士による影響力とは、販売促進のために使われている、様々な心理学的、行動学的、認知科学的なテクニックのことです。
本書では、顧客が財布を開きやすくなるためには、PRE-SUASION(プリ・スエージョン)、つまり下準備が重要であると書いています。
では、下準備とは?
脳科学者・中野信子さんの「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」読了。
中野さんは今回で2冊目、最初に読んだのは「サイコパス」でした。
彼女の著作には、愛や信頼といった、一般には良いとされる感情をとりあげ、「それは本当に良いことなのか?」という問題定義がいつもあります。
絶対的な善と考えられるテーマに対して疑問を提示し、それを脳科学的に解説してくれます。
今回のテーマは、社会性や人間性、そして正義です。
これらのテーマは、日本人が世界のなかでも異色といっても良いほどの特性をもっており、さらにはその特性は遺伝子によって生まれつき決められている、というものでした。
生きづらい、息ができないと感じている人には、ぜひ手に取ってほしい内容です。
オランダ出身の歴史家でジャーナリストであるルトガー ・ブレグマン(Rutger Bregman)の「隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」を読んでいます。
1988年生まれの著者による、21世紀の生き方みたいな内容?
まだ読了していないのですが、さすが歴史家というだけあって情報量がすごく多いので、ブックレビューというよりは覚書として、これから1章ずつ書いていきます。