本書は２０１６年春に出版された、インスタグラム（Instagram）スタートアップガイドともいうべき解説書です。

最近では、毎日のようにテレビや雑誌でインスタ写真が紹介されるほど、とくに女性に人気のSNSです。

インスタ初心者はもちろんですが、インスタはやっているけどもっと効率をあげたい、という方におすすめです。

Instagramとは、従来のSNSと何が違うのでしょうか。

本書では、次のようにまとめています。

• 写真と動画の非言語型SNS
• 女性ユーザーが過半数を占める
• アクティブユーザーが多い
• 写真を撮らないユーザーは参加できない
• ユーザーは写真を見ることに集中する

くわえて、リンクを張ることができないので、他のサイトに簡単に映ることができないため、滞在時間が長いという特徴があります。

インスタグラム以前からハッシュタグ（＃）は利用されていましたが、ハッシュタグを意識してつけるようになったのはインスタグラムから、といっても良いでしょう。

ハッシュタグには、テーマの関連付けや整理することが目的でつけられますが、インスタグラムでのハッシュタグは、そのままコメントのように使用されていたりします。

また、世界共通のハッシュタグ（例：#ootd Outfit of the day）がたくさん存在することも、非言語型SNSであるインスタグラムの特徴です。

日本では、#〇〇部 というものが有名です。

これらは共感をもって使われるハッシュタグの代表的な例といえます。

そして、なにより大切なことが、ひとつの投稿にハッシュタグは１０個以上つけること。

本書によれば、ハッシュタグが１１個以上あったほうが「いいね」の数が多くなる傾向があるのだそうです。

最低でも５つ、できれば１０個以上のハッシュタグをつけることで、多くのユーザーに見てもらえるようになります。

本書で紹介する１００の新法則の多くが、マーケティングに利用するためには、従来のやり方ではない手法が重要であると説いています。

• 自社ページへのリンクには複数の手段を講じる
• ストーリー性は横長、目玉商品は縦長で表現する
• 「わかりやすさ」は順光で、「意外性」は逆光で表現する

といった、写真の撮り方やコメントの書き方などのほかにも、

• フォロワーに好まれる写真の加工方法を知る
• テーマの流行をつかむためユーザー周辺の情報を集める
• コミュニケーション強化のためハッシュタグから人を探す

といった、ユーザーとの関係性構築のノウハウも含まれています。

そして後半では、ユーザーを巻き込むキャンペーンの新法則として、

• ユーザーの写真の利用を想定し、ルールを決めておく
• 「写真を投稿したくなる体験」をテーマにイベントを設計する
• ユーザーのつながりで拡散する仕掛けを作る

といった、SNSならではの手法を事例付きで紹介しています。

そして最後に、アクションを促すInstagram広告の新法則として、Facebookとの関連性と利用について解説しています。

本書を購入すると電子版のダウンロードもできるようです。

社内に１冊は置いておきたいインスタグラム解説書です。

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