著者は、子どものころから文章を書くことが苦手だったという方。国語が嫌いだった著者がたどりついたのは、書くこととはテクニックである、ということでした。

コンテンツでWebサイトへの集客を増やし、売り上げを上げたい、と考えている方におすすめです。

SEOに強い文章を書くためには、Webというものの特質を知る必要があると著者は主張しています。

それはどんなことかといえば、

1. 検索されるメディア
2. 一瞬で嫌われるメディア
3. 縦スクロールのメディア

の３点です。

日々ネットで検索していることを考えると、検索される文章を書くことが重要になってきます。

そのためには、Googleがどのような考え方で検索順位を決定しているのかを知る必要があります。

なぜなら、日本国内の検索の９割以上がGoogleの検索エンジンを使っているからです。YahooがGoogleのエンジンを使っていることはよく知られています。

「SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64」では、文章を書く前にキーワードを選定することが重要だと指摘します。

キーワードの選定のためにはマーケティング的視点がベースとしてありますが、著者は、

• ビッグキーワードひとつを狙わずに、ロングテールの複合ワードを狙う
• ユーザーの検索意図を考えて、調べるワードや買うワードを洗い出す

ことを重視しています。

そのためにはツールを使ってキーワードを大量に洗い出したり、競合サイトを調査したりすることで、キーワードに優先順位をつけ、年間スケジュールもたてて管理していくことを推奨しています。

良質なコンテンツはWebサイトの財産。

良質なコンテンツを造り続けるためには、執筆のガイドラインを作って、できればコンテンツ制作チームを編成することが成功には欠かせないと筆者は説きます。

執筆のガイドラインとして、次の５つを検討する必要があります。

1. 誰が読むのか、ターゲットを明らかにする
2. 何のための文章なのか、目的を明らかにする
3. 文体や表記ルールを決める
4. ターゲットに合わせた言葉選びをする
5. SEOのタグのルールを決める

Googleは日本語の精度を高めているらしいので、キーワード選定とともに文体や言葉選びはとても大切なようです。

コンテンツマーケティング時代の文章術として、様々なテクニックが紹介されています。

• １ページ＝１キーワードで書く
• １ページ５００字以上の原稿を書く
• タイトルタグとディスクリプションタグを最適化する
• SEOで重要な見出しタグ
• パラグラフライティングとは？
• キーワード出現率よりユーザーに役立つことが大切
• 文章を短くまとめる
• 主語と述語を近くに置く
• 箇条書きをつかって、右脳と左脳で理解させる
• 箇条書きの項目数は７つ以内にする
• 数字を入れるとインパクトを出せる
• 普通名詞や固有名詞を有効につかう
• 会話形式で表記すると臨場感が出る
• 体言止めで変化をつける
• ネガティブな表現ではなくポジティブに書く
• 品格のある文章を書く

などなど、細かい注意点が列挙されています。

自分が気になるところから読み進めることができるので、参考書としてそばに置いておきたくなります。

エモーショナルライティングとは、ユーザーの心に直接訴えかけるような文章を書くこと。

そのためには、一瞬で引き付けるようなキャッチコピーの存在も不可欠です。

最初にWebの特徴が説明されていたのは、このキャッチコピーを考えるうえで欠かせません。

一瞬で嫌われるメディアで縦スクロールのWebでは、キャッチコピーの書き方ひとつで読んでもらえるかどうかが決まります。

たくさんのキャッチコピーをちりばめ、お客様の心をつかむような文章をくりだすことで、成約率を高めることができる、と著者は書いています。

そのためには、お客様が行動しやすい低いゴールの設定をおこなったり、これは自分に当てはまると思わせる「自分視点」のテクニックなども紹介されています。

また、男性脳と女性脳の特徴を知って、男性向けコンテンツと女性向けコンテンツをかき分けることも大切です。

心理学を応用したテクニックも多数紹介されており、Webライティングにおける基礎知識が網羅されている、おすすめの書です。

助成金・補助金取得申請サービス「Ｊマッチ」。お勧めです。

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