【髙橋 暁子】 「Twitter広告運用ガイド」

読んでよかったと思える一冊でした。

昨年からはじまったTwitterのセルフ広告は、個人事業主や小規模事業者を対象としています。

低予算でスタートできて、リスティング広告よりキーワード単価がまだ低いなど、良いことも多いのです。

それよりなにより驚いたのは、Twitter広告でできることの幅広さでした。

Googleのリスティング広告と似てはいますが、違うこともたくさんありました。

Twitter広告でできることは６つあります。

1. フォロワーの獲得
2. Webサイトへの誘導
3. ツイートへの「いいね」やリツイートなどのエンゲージメントの獲得
4. アプリのインストール
5. 見込み顧客の獲得
6. 動画再生数の増加

これらのうち、何を行うかは目的次第ですが、ターゲティングにこそTwitter広告のおもしろさがあるようです。

本書では様々なターゲティングの考え方を紹介していますが、おおよそ、次のように感がられます。

• フォロワーターゲティング

目的に応じた人物をフォローしている人たちに対して広告を表示させるというもの。アウトドア製品ならアウトドアを実践している方。

• キーワードターゲティング

製品名やそれに関する感想などと組み合わせて、よりポジティブな層をターゲティングしていきます。

• 興味関心ターゲティング

ツイート内容から興味・関心が自動的に分類されていて、これを選択してターゲティングする方法。もしTwitterアカウントをお持ちでしたら、ご自身のアナリティクス画面を見てください。エンゲージメントしてくれた方の興味や関心が表示されています。

• 属性別ターゲティング

性別などが指定できます。

• 地域ターゲティング

都道府県・地域などを選ぶことができます。

• デバイスターゲティング

パソコンなのかスマホなのか、またはキャリアなのか、などが指定できます。

やろうと思ったらなんでもできそうな感じです。

本書は、とにかく親切。

Twitter広告の予算獲得のための社内稟議書の書き方まで教えています。

また、Twitter広告におけるクリエイティブの考え方、作り方なども網羅していて、広告はまだ早いとお考えの方にも、とても参考になる内容です。

ツイートはターゲットが自分事として考えられるような言葉をいれるべき、とか、最初に見やすく【３０代ビジネスマン必見】といった対象をあえていれるとか、さまざまなアイデアが解説されています。

クリックされやすいツイートのつくり方として、

• ツイートの一行目と画像

右脳的にハッとさせる訴求ポイントを具体的に商材がわかるように表現

• ツイートの２行目以降

左脳的に納得・安心して購入・登録・申し込む理由を簡潔に表現

• ツイートの最後

「インストール」「今すぐ登録」など、引き出したいアクションをひとつ示す

と紹介しています。

ほかにも、「なるほど、そうか」と気づかされることが多く、Twitterを利用している方は読んでみてはいかがでしょう。

Twitterのアナリティクス機能を知らない方は多いのですが、PC版でご自分のアカウントを見るとアナリティクスのメニューがあることに気づきます。

セルフ広告がスタートした時には実装していましたので、すでにご覧になった方も多いと思います。

Twitter広告をはじめないまでも、ご自身のアカウントがどんな方にフォローされているのか、また毎月どのツイートがもっとも見られていたのかなど、知っておいて損はないと思います。

本書では、インプレッションを獲得したツイートやエンゲージメントを多く獲得したツイートは、そのまま広告として利用すべき、とおすすめしています。

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