【副島 隆彦】 再発する世界連鎖暴落――貧困に沈む日本

 

副島先生の本は、いつ読んでもおもしろい。

テーマは株価、個人資産の守り方、正しい投資先の推奨などなど、マネーに関することですが、アメリカの謀略に関する持論が、特におもしろいです。

 

本書は、アベノミクスによる官製株高が、年金をはじめとする「クジラ」によって支えられていたこと、そしてすでに資金は枯渇してきていることなど、なるほど~、と思うことばかりでした。

 

そのなかで気になったのはダイヤモンドのこと。

金の次に買うべきはダイヤモンド、というのが副島先生のお考えです。

 

確かトルコで、ダイヤモンドのマーケットを準備中、というニュースを1カ月ばかり前に聞いたばかりなので、とっても気になりました。

 

ダイヤモンドは、本来、世界中で価格が一定のはずなのですが、副島先生によると、ロックフェラー家とアメリカの陰謀で、1980年代にロスチャイルド家(オッペンハイマー)が牛耳っていた市場が攻撃され、ダイヤそのものの価値がわからなくなってしまった、のだそうです。

 

この話、私には心当たりがあります。

 

日本はバブルに踊り始めた時代、よくダイヤモンドの記事が雑誌に掲載されるようになっていたからです。

今から思えば、デビアス(ロスチャイルド家)とロックフェラー家の戦いの主戦場が日本だったのかもしれません。

 

今では高品質なダイヤとして知られるロシア産のダイヤモンドも、当時は、ソ連の科学者が作り出した人口ダイヤモンドだ!などと書き立てるような雑誌もありました。

 

その結果、アメリカがダイヤモンド市場を牛耳っているのかどうかはわかりませんが、ダイヤモンドの価値がわかりにくくなったことは間違いありません。

 

今では、バブル期に輸入されたダイヤモンドが、インドや香港に輸出される時代になっています。

貴金属輸出国となった日本、というのも皮肉な話です。

 

もうひとつ気になったことは、時々ニュースでも話題になる、コンピュータによる高速売買(HFT)に関する話です。

 

副島先生によると、「ハイ・フリークエンシー・トレード(HFT)」には、「フラッシュ・オーダー」という、他社の取引の中身を0.03秒差で先にのぞいてしまえる仕組み、が搭載されているのだそうです。

 

副島先生も書いておられますが、これって違法じゃん。犯罪じゃないの?

 

5年前にシカゴで起きた株価暴落(事件)は、ゴールドマン・サックスがこれを使って、シカゴ・マーカンタイル、SECがグルになって大儲けしたのだ、というのです。

 

私は株の素人ですが、情報セキュリティへの取り組み強化を謳い、しかもサイバー戦争として位置づけているアメリカで、そもそもそれって犯罪じゃん、ということが行われているとしたら、これは怖いことです。

 

サイバーテロ自体、アメリカやイギリスが、自国のセキュリティ企業を売り込むための自作自演、と評する方も多いので、副島先生の解説には真実味があります。

 

底値になったら買い、の日本銘柄の付録がついています。株に興味のない方が読んでもおもしろい解説つきです。

 

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